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公開日
バイオミメティクスは、生物を参考にした技術開発を意味し、宇宙産業から家電技術、デジタルに至るまで幅広い分野で活用されています。
橘悟 地球環境学堂研究員は、このバイオミメティクスについて、基礎研究に基づく方法論や発想プロセスを日本語書籍で初めて具体的に記述しました。 同書では、「課題解決型アプローチ」や「解決策提案型アプローチ」というアイデア創出のプロセスを示すとともに、2015年以降に発表された研究論文や企業の技術情報をベースに、比較的新しい応用事例を多数紹介しています。技術課題の解決に生物から新たな視点を求める技術者だけでなく、バイオミメティクスの基本概念を学びたい幅広い層に向けて、本書は分野を活性化させる新たな実用書となることが期待されます。
本書は、2024年12月9日に、『バイオミメティクスは、未来を変える 生物をきっかけに創られたテクノロジー』として出版されました。
研究者のコメント
「生物を参考にした技術とその生物を並べて紹介することで、バイオミメティクスの本質でもある生物学と工学の関連性をわかりやすく示すことに注力しました。課題解決を促進するのはもちろん、生物のおもしろさに気づくきっかけにもなれば嬉しいです。ちなみに、書店によって生物系の棚にあったり、工学系の棚にあったりするのがおもしろいです(ややこしくてすみませんという気持ち)。今後も基礎研究や応用研究を通じてバイオミメティクスの発展に尽力します。」(橘悟)詳しい研究内容について
研究者情報
研究者名
橘 悟
書誌情報
橘悟 (2024). バイオミメティクスは、未来を変える 生物をきっかけに創られたテクノロジー. WAVE出版.
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