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高橋由光 医学研究科准教授、中山健夫 同教授、石﨑達郎 同非常勤講師、光武誠吾 東京都健康長寿医療センター研究所研究員、岡浩一朗 早稲田大学教授らの研究グループは、コロナ禍における健康情報のウェブ検索とeヘルスリテラシーの関連性、そしてウェブ検索時に直面した課題について明らかにしました。
コロナ禍では、誤情報の拡散によるインフォデミックが深刻な問題となりましたが、正しい情報を得るためのウェブ検索の難しさや、それがeヘルスリテラシーとどのように関連するかは不明でした。本研究では、2021年10月に日本のインターネット利用者6,000名を対象に調査を実施しました。高いeヘルスリテラシーを持つ参加者は多様な情報源を利用する傾向がありました。しかし、ナビゲーションやプライバシー保護のスキルが高い参加者は、慎重に情報を利用していました。半数の参加者(47%)は、情報検索に困難を感じていました。「情報の質と信頼性」、「必要な情報の過不足」、「公共機関等への不信感や疑念」、「コロナ関連情報の信頼性」の面で、情報検索の難しさを抱えていました。この研究は、パンデミック時の健康分野におけるフェイク情報対策に向けての第一歩になると考えられます。
本研究成果は、2024年7月11日に、国際学術誌「Journal of Medical Internet Research」にオンライン掲載されました。
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研究者のコメント
「科学的根拠に基づいた医療(EBM)が重要視されており、エビデンスは予防や治療を選択する際の重要な情報源となっています。しかし、コロナ禍、特に初期においては、情報がソーシャルメディア等を通して次々と更新される状況で、『正しい情報』がわからなくなってしまいました。ヘルスリテラシーは、健康情報を理解し利用する能力にとどまらず、各個人やコミュニティにとって重要なアセット(資産)としての側面があります。ヘルスリテラシーは健康の社会的決定要因であり、情報は健康の決定要因とみなされています。次なるインフォデミックに備え、個人のみならず、社会としてのeヘルスリテラシーの向上および情報提供のあり方について、議論、整備していかなければならないと考えています。」詳しい研究内容について
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