舟川晋也 地球環境学堂 教授、杉原創 東京農工大学 特任准教授、田中治夫 同 准教授、柴田誠 新潟食料農業大学 助教、小﨑隆 愛知大学 教授、Mvondo Ze A.D. カメルーン・Dschagn大学 教授らの研究グループは、カメルーン東部の熱帯林における焼畑‐休閑サイクルにおける土壌肥沃度回復機構を解明し、休閑初期に繁茂する草本植生由来の炭素がその後の土壌肥沃度回復に大きく貢献していることを明らかにしました。
これまでは、焼畑後の土壌肥沃度回復には数十年単位での休閑期間が必要だと考えられていました。本研究成果により、休閑初期に草本植生をうまく利用することで、休閑期間の短縮や農地の集約化と、それに伴う熱帯林保全につながることが期待されます。
本研究成果は、2019年7月8日に、国際学術誌「Scientific Reports」のオンライン版に掲載されました。
詳しい研究内容について
書誌情報
【DOI】 https://doi.org/10.1038/s41598-019-46406-2
【KURENAIアクセスURL】 http://hdl.handle.net/2433/243243
Soh Sugihara, Makoto Shibata, Antoine D. Mvondo Ze, Haruo Tanaka, Takashi Kosaki & Shinya Funakawa (2019). Forest understories controlled the soil organic carbon stock during the fallow period in African tropical forest: a 13C analysis. Scientific Reports, 9:9835.