柏原正樹 数理解析研究所特任教授、高等研究院特定教授がアーベル賞受賞記者会見を行いました

公開日

 京都大学は、柏原正樹 数理解析研究所特任教授、高等研究院特定教授の2025年アーベル賞受賞の発表を受けて、3月27日に、北川進 理事・副学長、大木谷 耕司 数理解析研究所長、森重文 高等研究院長、ヘルゲ・ホルデン アーベル賞委員会委員長(オンライン参加)の同席のもと、柏原特任教授の受賞記者会見を行いました。

 会見では、最初に、北川理事・副学長からアーベル賞や柏原特任教授の功績について説明があり、続いて、柏原特任教授が受賞の感想を述べました。

 また、会見の前には、あべ俊子 文部科学大臣から、「今回の受賞は日本人としては初めてで快挙であり、大変誇りに思う。世界に挑戦する次世代の研究者の大きな励みになる」というお祝いの電話がありました。

文章を入れてください
記者会見で受賞の感想を述べる柏原特任教授
文章を入れてください
記者会見の様子
文章を入れてください
あべ大臣より電話を受ける柏原特任教授

柏原正樹 特任教授のコメント

 2025年アーベル賞を受賞することになり、大変嬉しく思っております。この受賞は、50年を超える研究全体が高く評価されたものであり、望外の喜びです。

 私は、21歳の時に代数解析学の創始者である佐藤幹夫先生に出会い、多くのことを学びました。その中でも、数学において、新しい物事を創造することがいかに重要であるか教えていただいたことが最も大きな糧となりました。

 これまで大変多くの共同研究者に恵まれたことが私の数学研究を豊かにしてきました。この場を借りて、共同研究者の方々に感謝の意を表します。また、京都大学数理解析研究所で研究に専念できる環境を得たこともこの受賞につながったものと確信しています。このような研究環境を提供し続けていただいた京都大学に深く感謝します。

関連リンク