本学主催による、アジア未来リーダー育成奨学金プログラム(Asian Future Leaders Scholarship Program、以下AFLSP)の第11回となる2024年度冬季成果報告会を2025年2月2日に開催しました。
はじめに、内田勝一 百賢亜州研究院(Bai Xian Asia Institute, BXAI)Academic Committee代表から開会の挨拶があり、本学のAFLSPで実施している活動に対する評価や今回の報告会への期待が述べられました。続いて、平島崇男 大学院教育支援機構長より、本プログラムの目的や実施状況、奨学生へのメッセージが述べられました。
報告会では、趙亮 大学院教育支援機構・総合生存学館教授らによる運営のもと、3月で1年目・2年目を終えることになる11名の奨学生が、それぞれ自身の研究成果や社会貢献などについて報告を行った後、奨学生と日本人学生が3~7名のチームで研究を行うTeam-Project Based Research(T-PBR)の研究成果について、各チームより報告を行いました。
発表を受けて、各審査員より講評があり、優れた取り組みや発表を行った学生およびT-PBRの最優秀チームが表彰されました。審査員からは、多様な研究のプレゼンテーションを聞くことができ、大変興味深かったこと、奨学生たちがこのプログラムを通じて、さまざまな背景を持つ多くの人々と出会い、友人になれたことは極めて幸運なことであり、卒業後もつながりが続くことを期待していることなどが述べられました。また、自分の研究だけに集中するのではなく、他の人の研究を聞くことで学び、刺激を受けることができるこのイベントの重要性についても語られました。
学生たちが今後も本プログラムを通して文化の多様性について探求し、またそれを通じて人間関係を広げ、未来を担うリーダーとしての資質を高めていくことが期待されます。
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アジア太平洋地域内での、海外留学を望むアジアの若者たちを支援し、異文化間理解を深め、将来のアジアおよび世界の友好・発展に寄与する人材を育成することを目的として、百賢亜州研究院(Bai Xian Asia Institute)が主体となって2014年より実施が始まりました。京都大学を含む日中6大学がパートナー大学として選ばれ、毎年100名程度の奨学生を受け入れています。本学では毎年約10名の奨学生(修士課程留学生)の受け入れを実施しています。