公開講座 京大知の森(令和6年度秋季)を、2024年12月8日に、国際科学イノベーション棟シンポジウムホールにて開催しました。
京大知の森は、京都大学の知を広く学内外の人々に向けて発信するため、2023(令和5)年秋から開催している公開講座です。研究者の手引きのもと、講演や討論を通して多様な研究分野をもつ京都大学の「知の森」に分け入り、研究の面白さや意義をお伝えすることを目的としています。
第3回となる今回は、メインテーマを「宇宙を拓く」として、野口高明 理学研究科教授による「45億年前の太陽系を垣間見る」、松岡彩子 同教授による「人工衛星で探る宇宙の磁力」と題した2つの講演を実施しました。
野口教授は、初期太陽系の成り立ちや、「はやぶさ」および「はやぶさ2」プロジェクトによる小惑星イトカワ・リュウグウから採取された物質の分析から分かることなどについて紹介し、研究試料(鉱物)の実物展示も人気を集めました。松岡教授は、宇宙空間に満ちている磁場やプラズマの計測や太陽フレアのメカニズム、人工衛星による火星の月や水星をはじめとする探査プロジェクト等について紹介しました。加えて、両教授による対談および質疑応答セッションでは、参加者からの質問も交え、現在の宇宙研究で分かっていること、今後の探査プロジェクトの展開予定や課題など、講師それぞれの研究と専門的見地から活発な対話が行われました。
当日は200名以上の参加があり、参加者からは、「壮大な宇宙について日夜研究されている姿に夢を感じた」、「専門的なテーマを分かりやすく講義いただき、興味深くお聞きすることができた」、「質疑応答が興味深かった。講師のアドリブ的な本音に引き込まれた」などの感想が多数寄せられました。
関連リンク
本講演内容は後日「KyotoU Channel」にて配信します(2025年1月中旬以降予定)。申し込み不要でどなたでもご覧いただけます。
KyotoU Channel