2024年12月2日に、京都大学はフォトニック結晶レーザー(PCSEL : Photonic-Crystal Surface-Emitting Laser)研究の実用化への橋渡しを目的とした「一般社団法人 京都大学フォトニック結晶レーザー研究所」を、桂キャンパスAクラスターA1棟内に設置しました。
本学が世界をリードするフォトニック結晶レーザーは、フォトニック結晶(屈折率が異なる物質を光の波長と同程度の間隔で並べたナノ周期構造の人工結晶)を活用した半導体レーザーで、1999年に野田進 工学研究科教授(当時、准教授)が発明しました。高出力・高ビーム品質動作が可能で、かつさまざまな機能性を持っており、スマート製造やスマートモビリティをはじめとする超スマート社会への応用が期待されています。
今回、設立した法人が実用化のための橋渡し機能の中心を担うことで、より実践的な研究開発や普及活動等が可能になり、社会実装の加速が可能となります。
橋渡し法人の設置は、2024年4月1日に発足した成長戦略本部の企画に基づき、工学研究科 電子工学専攻 光量子電子工学分野と連携して実現した、アカデミア主導型の実用化促進モデルです。今後も成長戦略本部では、本学の卓越した研究成果のアカデミア・イニシアティブによる実用化を推進していきます。
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