がん免疫総合研究センター Bristol Myers Squibb棟(以下「BMS棟」)が竣工したことを記念し、2024年11月12日に開所式を開催しました。
開所式に先立ち、湊長博 総長、本庶佑 がん免疫総合研究センター長、伊佐正 医学研究科長、スティーブ・スギノ ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社 代表取締役社長、建築家の安藤忠雄氏による記者会見を行いました。湊総長は、「この新しいがん免疫療法発祥の地で、基礎から臨床にわたる多くのエキスパートが共同し、がん免疫の新しい地平を開拓して、がんに苦しむ世界中の多くの人々の救命と生活の質の向上に向けて、より一層の貢献をしていただくことを心から期待している」と述べました。本庶センター長は、「がん免疫総合研究センターの開所式を迎えられたことは感無量でございます。心ゆくまで安藤建築と科学の融合の真髄を楽しんでいただければ幸いです」と述べました。
午後からは、BMS棟にて、テープカットおよびドナープレート除幕式を行い、新研究棟の完成を祝いました。
引き続きBMS棟内の「ニトリホール」において開所式を挙行しました。開所式には、オンライン参加も含めて、国内外の研究機関等から約250名の参加がありました。湊総長、伊佐研究科長そして本庶センター長からの開会挨拶の後、来賓からがん免疫研究の発展への期待を込めた祝辞があり、続いて、本庶センター長に寄せられた患者からの手紙が紹介されました。湊総長は、「新設された素晴らしい研究施設で、本庶教授をリーダーとする多くの、特に若手の次世代研究者が、がん免疫研究の新しいステージに向けて道を切り拓いていくことを心から期待し、京都大学としても最大限の支援を尽くす」と述べました。本庶センター長は、新棟開設を支援くださった関係者への感謝を繰り返し述べるとともに、「2050年までに、人類を救うがん治療法の開発を目指して活動していきたい。私たちの今後にご期待ください」と述べました。続いて行われたパネルディスカッションでは、国内外のがん研究者による闊達な意見交換が行われました。
開所式後に行われたネットワーキングレセプションでは、来賓による祝辞に続いて鏡開きを行いました。会場は大いに盛り上がり、参加者が交流を深められる様子が見られました。レセプションは終始和やかな雰囲気のなか、盛況のうちに終了しました。