「未来の食と農」をテーマに、第18回京都大学東京フォーラムをシェラトン都ホテル東京にて2024年10月15日に開催しました。今年の出席者は約200名で、本学卒業生を中心とした企業、官公庁の関係者等が集まり、学内からは湊長博 総長をはじめ、理事・副学長、部局長等が出席しました。
フォーラム冒頭、湊総長による挨拶の後、小川順 農学研究科教授が、「未来の食と農 -人・社会・地球の健康を目指して-」と題して講演を行いました。講演は、人類史における食の機能の変遷や、フードテックや発酵技術などの最新の食品科学・技術が解説され、世界で直面しつつある様々な社会問題を、「食と農」の研究から解決を図り、人・社会・地球の健康を目指す未来が紹介されました。
続いて、鬼頭弥生 農学研究科講師をモデレーターとして、登壇者の小川教授に加え、北野慎一 農学研究科准教授をパネリストとして新たに迎え、3名によるパネルディスカッションを行いました。話題は、エシカル消費の話題から農学領域における人材育成の話題など、幅広い学問分野を包含する農学研究科ならではの多角的な議論が展開されました。
パネルディスカッション終了後に実施した懇親会では、湊総長による開会挨拶後、来賓の森田正信 文化庁次長、垣内威彦 三菱商事株式会社取締役会長(京都大学鼎会会長)からそれぞれ挨拶がありました。フォーラムに引き続き多くの方が参加され、交流を楽しみました。
また、今回の東京フォーラムの開催に先行して、経済界のトップで活躍する本学卒業生による総長支援団体「京都大学鼎会」の第13回総会が会場とオンラインを合わせて約60名の出席者を得て同日に開催され、今後の本学の発展に向けての意見交換などが行われました。
本フォーラムは、首都圏における本学の情報発信という目的に留まらず、出席いただいた各界で活躍されている本学関係者の結束を図るという効果を期待して実施しています。今後もこのような機会を継続的に提供し、本学のプレゼンス向上に努めていきたいと考えています。