ザンビア共和国のルサカでSATREPS「SPLASHプロジェクト」キックオフシンポジウムを開催しました

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 地球規模課題対応国際科学技術協力事業(SATREPS)の一環として、2024年9月24日に、ザンビア共和国のルサカにおいて「下痢リスク可視化によるアフリカ都市周縁地域の参加型水・衛生計画と水・衛生統計(SPLASHプロジェクト)」のキックオフシンポジウムを開催しました。

 SPLASHプロジェクトは、特にコレラなどの下痢性疾患が頻繁に発生する都市周縁の未計画居住区に焦点を当て、参加型衛生調査と下痢リスク可視化技術を活用して地域住民の行動変容を促すことを目的としています。また、ザンビアにおける深刻な水・衛生問題に対応するため、日本政府からザンビアでの活動に約3億円(200万ドル、JICA)の資金提供を、また日本国内での活動に1.7億円(JST)の支援を受け、2024年から5年間にわたり実施される予定です。

 シンポジウムには、ザンビア政府よりブリリアント・ハベエンズ 技術科学省次官およびロマス・カマンガ 水開発衛生省次官、ザンビア大学より副学長代行としてトライウェル・カルソパ 同大学教授、ルサカ市よりヴィクター・カゴリルサカ市公衆衛生局長、プロジェクトリーダーとして、日本からは本学の原田英典 アフリカ地域研究資料センター准教授、ザンビアからはカワワ・バンダ ザンビア大学統合的水資源管理センター上級講師が出席し、その他北海道大学、東北大学の関係者を含む120名以上が参加しました。

 ハベエンズ次官は、「SPLASHプロジェクトは水・衛生(WASH:Water, Sanitation and Hygiene)管理における重要課題に最先端技術を導入し、ザンビアと日本の専門家が協力して水・衛生関連の健康問題に取り組む能力を育成する」と述べ、このプロジェクトを「ゲームチェンジャー」と評しました。竹内一之 在ザンビア日本国大使館大使もまた、「水と衛生のインフラ整備は目に見えにくい課題ですが、このプロジェクトを通じて、住民が生活環境の改善の重要性を認識し、実質的な変化を生み出すことができるでしょう」と述べ、舘山丈太郎 JICAザンビア事務所代表は、2023年のコレラ発生が700名以上の命を奪い、21,000名以上に影響を与えたことを踏まえ、「水・衛生の改善を通じて、今後このような悲劇が繰り返されないようにしなければならない」とコメントしました。

 今年は、日本とザンビアの外交関係樹立60周年を記念する年でもあり、本プロジェクトにより両国間の協力がさらに深まることが期待されています。

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ハベエンズ次官
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カルソパ教授
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カマンガ次官
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竹内大使
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舘山代表
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バンダ上級講師
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原田准教授
 
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集合写真

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