京都大学基金に「高等研究院基金」を設置しました

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 このたび、京都大学高等研究院の活動を支援するための基金である、「高等研究院基金」を京都大学基金に設置しました。

 高等研究院は、2016(平成28)年に設立された組織で、国内外から多くの優秀な研究者が集う国際的な最先端研究のハブとして活動しています。ノーベル賞、フィールズ賞、ラスカー賞、京都賞等の受賞者など、国際的に顕著な功績のある特別教授が研究活動を実施しているほか、文部科学省の世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)に認定された物質-細胞統合システム拠点(iCeMS(アイセムス))、ヒト生物学高等研究拠点(ASHBi(アシュビィ))の2つの拠点を擁し、さらに外部組織との連携研究拠点がそれぞれの分野で最先端の研究に取り組んでいます。

 ノーベル賞の受賞のような、国際的にインパクトのある研究成果をあげるためには、その根底となる研究の積み重ねが欠かせません。また、iCeMSやASHBiでの基礎研究は、将来的に環境問題や医療などへの貢献が期待されるものですが、その実現のためには長い時間と多くの研究費を要します。現在、国のプロジェクトや企業との共同研究を通じて、当面の研究費は確保されております。しかし大半の財源が数年単位の期限つきであり、使途にも制限があります。国からも多様な財源の確保を求められており、長期にわたる良好な研究環境の整備を進め、地道な研究活動を続ける上では、寄附による支援が大変貴重なものとなります。

 このような現状をふまえ、このたび高等研究院基金を設置しました。本基金は、iCeMSの活動を支援するiCeMS基金、ASHBiの活動を支援するASHBi基金、高等研究院全体の環境を整備し、国際的に卓越した研究活動の推進を目指す高等研究院FOREST基金(Fostering the Research Environment for Advanced Studies(先進的な研究のための研究環境を育てる・発展させる))から構成されます。

 皆さまからのご支援は、iCeMS、ASHBiの2つの拠点での活動支援に加え、高等研究院全体の活動を支えるサポートスタッフの積極的な登用や育成、最先端の研究活動を進めるうえでの研究環境の整備や維持の費用などに使用します。これらにより、研究成果をより早く社会に還元することを目指します。

 ご支援・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

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高等研究院基金の構成

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