地球環境学堂は、絶滅の危機に瀕するオオサンショウウオの調査・保全活動のためのクラウドファンディングを開始しました

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クラウドファンディングプロジェクト実施の背景

 大きな体に赤ちゃんのような手足とつぶらな瞳を持つ、魅力溢れるオオサンショウウオは、老若男女問わず人気が高く、日本の豊かな自然を象徴する生き物です。そんなオオサンショウウオたちが今、深刻な問題に直面しています。

 主要な生息地の一つである京都の河川では、かつて食用やペットにするために輸入されたチュウゴクオオサンショウウオが川に放たれ、日本産オオサンショウウオの生息場所や食べ物を奪っているだけでなく、中国産と日本産で交雑個体が生じて増加していることが分かっています。護岸工事などによる人為的な生息環境の破壊も深刻です。こういった背景から、近い将来に純粋な日本のオオサンショウウオは絶滅してしまう可能性も考えられます。

 日本固有のオオサンショウウオの保全が強く求められているものの、基礎生態に関する研究があまり進んでいないことから、有効な対策が打ち出せないのが現状です。2024年7月には外来種チュウゴクオオサンショウウオと交雑個体が特定外来生物に指定されましたが、保全活動の現場では新たな法律への対応のための設備や体制の更新のため、しばらく活動が停滞することが予想されています。このような状況において、オオサンショウウオの大規模な調査・保全活動をするためには、一刻も早い資金支援が必要になります。また外来種チュウゴクオオサンショウウオと交雑個体には罪はありません。そこで殺処分されてしまう個体を減らし、保護するための飼育環境の整備も必要になってきます。

 そこで地球環境学堂 爬虫両棲類学研究室は、この事実を少しでも多くの皆様に知っていただき、日本の宝であるオオサンショウウオを守り、そして未来に残すためのクラウドファンディングを立ち上げました。

クラウドファンディング画像

本プロジェクトの詳細

「緊急事態!日本の宝・オオサンショウウオ絶滅の危機をみんなで救おう!」(READYFOR)

目標金額:400万円
公開期間:2024年7月16日(火曜日)〜9月13日(金曜日)23時00分
資金使途:オオサンショウウオの遺伝子鑑定、調査費用、その他研究活動にかかる費用