KU-STAR(Kyoto University Short-Term Academic Research)Programは、大学院教育支援機構が2024年5月に開始した約2か月の短期研究室インターンシッププログラムで、インド工科大学(Indian Institute of Technology, IIT) 6校から18名の学生が参加しています。
KU-STAR Programでの研究と学びについて発表するため、2024年7月1日に、国際科学イノベーション棟にて成果発表会を行いました。KU-STAR Programの学生が所属する研究室の教員や学生をはじめ、株式会社島津製作所、富士通株式会社、日本インド文化経済センター(NICE)、京都市役所からあわせて約60名が参加しました。
成果発表会の前半は、本プログラムの学生を2グループに分け、ポスタープレゼンテーション形式で研究成果を発表しました。発表分野は多岐にわたっており、聴講者からの発表内容に関する質問に積極的に答えるなど、活発に交流している様子が見受けられました。今回が初めてのポスター発表だったというIITマドラス校のNiyas Monさんからは、「自分の研究を説明し、また、他のKU-STAR生の多岐にわたる研究についても学ぶことができました。先生や学生、企業から貴重なフィードバックや提案をもらえました」との感想が寄せられました。
後半は、同棟のシンポジウムホールに場所を移し、KU-STAR Programでの学びや今後のキャリアプランについて発表を行いました。1人当たり2分30秒と短い持ち時間の中、学生たちは、プログラム当初に立てた目標を振り返り、達成したことを発表しました。発表を受けて、本プログラムの学生が会社見学を実施した株式会社島津製作所、およびインドのバンガロールに研究拠点を持つ富士通株式会社から講評があり、その研究拠点であるFujitsu Research of India Private Limitedからはインド工科大学出身の従業員よりオンラインでメッセージが寄せられました。続いて、平島崇男 大学院教育支援機構長、石川冬木 学術研究展開センター長から発表とプログラム全体について講評と激励のメッセージがあり、最後に、村上章 総合生存学館長から修了証が授与されました。本会の終了後には、積極的に企業に資料を求めたり、コンタクトを取る学生もいました。
IITマドラス校のLokendraさんからは、「この成果発表会のおかげで、来場した京都大学の先生方や学生たちと学際的な対話を交わすことができ、また専門分野のネットワークを拡げることができました」との感想がありました。
本プログラムを通して、参加した学生たちが大きく成長したこと、また将来、大学院進学や就職に際し、京都大学および日本に戻ってきてくれることを期待しています。