大学院教育支援機構では、大学院留学生の増加を目指して「Kyoto University Short-Term Academic Research(KU-STAR)Program」を開始しました。インドからの高度人材獲得は国策にも掲げられており、本学も重視しています。そこで初年度は、インドのトップ大学であるインド工科大学(Indian Institute of Technology, IIT)各校より、応募者計128名の中から選抜された、18名の優秀な学生を受け入れました。選ばれた学生は、2024年5月17日から最長7月中旬までの約2か月間、自身が選択した研究室において研究スキルを磨くとともに、日本語授業や企業訪問に参加します。
プログラム初日は、オリエンテーションと歓迎会、キャンパスツアーを実施しました。参加学生は当初緊張した様子でしたが、平島崇男 大学院教育支援機構長、村上章 総合生存学館長、石川冬木 学術研究展開センター長からの激励のメッセージを受け、これから始まる最先端の研究や京都での生活に胸を躍らせていました。学生はそれぞれ、IITマドラス校から8名、IITボンベイ校から4名、IITデリー校から3名、IITカラグプル校、IITカーンプル校、IITグワハティ校から各1名と異なる大学に所属し専攻も学年も多様であるため初対面でしたが、その後の昼食歓迎会、キャンパスツアーを通じて親睦を深めました。
6月5日には、到着後2週間の滞在と今後の研究計画を振り返ることを目的に、湊長博 総長および椹木哲夫 理事・副学長と研究環境やキャリアについての懇談を行いました。学生たちは、整った環境で自ら手を動かして研究を進める本学の研究を魅力的に感じ、本学大学院への進学意欲も高まっているように見受けられました。湊総長、椹木理事にとっても、自身の研究内容や目標を明確に話すインドトップ層の学生たちとの交流は刺激的な時間となりました。最後には湊総長と椹木理事からプログラム参加の機会を最大限活用して欲しいとのエールが送られ、学生たちは残りの期間において研究目標を達成するための決意を新たにしました。
KU-STAR Programでは7月中旬までの期間中、さまざまな企画を開催する予定です。今後も学生たちの成長を発信していきます。