本学と東京大学、東京医科歯科大学などが一般社団法人「WE AT」を設立しました

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 本学は、東京大学、東京医科歯科大学などと共に一般社団法人「WE AT」を設立し、社会課題解決型スタートアップを支援するための新たなイノベーションエコシステムづくりを目指した活動を開始することとなりました。WE ATにはその他、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社、株式会社博報堂、住友生命保険相互会社、キヤノンマーケティングジャパン株式会社が参画します。

 さまざまな社会課題が顕在化している中、経済的成長だけをものさしにして社会を前進させていくことは限界をむかえています。いま社会で問われているのは人間的な豊かさ(Well-Being)であり、その実現には未来を見据え社会課題に挑む社会起業家の存在が不可欠です。こうした社会課題分野では短期的な時間軸ではなく、中長期にわたって社会起業家を育み成功へ導く、持続可能な仕組みを構築する必要があります。このような背景をうけ、社会課題解決型スタートアップ支援のための新しいイノベーションエコシステムづくりを目指して、産学官が連携しWE ATを設立するにいたりました。

 WE ATでは主に次の事業を手掛けていきます。

  1. 社会起業家の発掘と育成:大学生・社会人を問わず社会課題に対峙する社会起業家としてのポテンシャル人材の発掘、育成など
  2. 創業とグロースの支援:創業準備期からグロースにいたるまで必要となる人・モノ・コト・金・情報などあらゆるリソースを、WE ATのもつ産学官ネットワークを通じて多面的に提供
  3. イベントの開催や協力:WE ATや連携先の目指すイノベーションの主役を担っていただけるようなスタートアップや社内起業家などへの表彰や支援、同趣旨の外部イベントへの協力など
  4. エコシステム運営人材育成:起業家、スタートアップ、大学、大企業、自治体、投資家など異なる立場の人々が集うコミュニティの運営を通じて、エコシステムとしての発展拡張を担う人材の発掘育成など
  5. 関連分野の調査研究と発信:大学等の知見を活かし各分野の深耕に資するような調査や研究、発信など

 また、WE ATではグローバルエコシステムとの密接な連携を重要視しています。アジアや欧米、アフリカの各国に拠点を置く主要機関との意思疎通を積み重ねており、海外エコシステムとのスムーズな接続ルートを構築することで、Born Globalスタートアップの成長を後押しします。加えて、グローバル戦略の重要パートナーとして日本貿易振興機構(JETRO) の国内海外拠点とも綿密な協調を開始しています。

 2024年11月27日にはWE ATが主催となり、シンガポールのTEMASEK FoundationやVERTEX Groupとも連携のうえ、アジア最大級のWell-Beingの祭典を目指したピッチコンテスト「WE AT CHALLENGE」の最終選考イベントを開催します。初開催となる今回は、「Liveability」、「Healthy Life」、「Living & City」の3つのトラックを設定し、各トラックにおいてスタートアップや学生、社内起業家など多様な参加者からエントリーを募集することを計画しています。

WE ATの法人概要

  • 法人名:一般社団法人WE AT(ウィーアット)
  • 発起人:京都大学、東京大学、東京医科歯科大学、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社、株式会社博報堂、住友生命保険相互会社、キヤノンマーケティングジャパン株式会社
  • 設立日:2024年5月16日
  • 所在地:東京都文京区
  • 代表者:(共同代表理事)藤本宏樹、吉澤到、(副代表理事)金間大介
  • 事業内容:
    • 社会起業家の発掘と育成、スタートアップの創業やグロースのための各種支援
    • イベントの開催、他イベントの協賛・共催・後援など
    • エコシステム発展のための人材育成等のサービス
    • 関連分野における調査研究、提言
    • 上記に附帯または関連する事業
関連部局