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人文科学研究所は、2024年3月11日に東京の一橋講堂中会議場において第19回TOKYO漢籍SEMINARを開催しました。
本セミナーは、人文科学研究所が90年余にわたって蓄積してきた中国学研究の成果をわかりやすく紹介し、多くの人々に漢籍、ひいては漢字文化全般に関心を深めてもらうことを目的として開催しています。第19回となる今回は、計56名が参加しました。
はじめに、岩城卓二 人文科学研究所長による開会挨拶があり、続いて「清と濁の間―銘文と考古資料が語る曹操とその一族」をテーマとして、岡村秀典 名誉教授・公益財団法人黒川古文化研究所長が「三世紀の牛車と騎馬―曹操から楊彪への書簡を糸口として」、向井佑介 人文科学研究所准教授が「厚葬から薄葬へ―曹操とその一族の墓を掘る」、森下章司 大手前大学国際日本学部教授が「石牌銘文からさぐる曹操一族の宮廷生活」と題した講演を行いました。
終了後のアンケートでは、「三国時代について多角的なテーマから理解できた」、「難しい内容を短時間でも興味のわくテーマで学べた」といった感想が寄せられるなど、参加者にとって有意義な機会となりました。
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