クラウドファンディング実施の背景
ウクライナ戦争以後、安全保障の観点から「台湾問題」がにわかに注目を浴びるようになりました。ですが、そもそも、わたしたちは「台湾」についてどれだけのことを知っているでしょうか。小籠包やパイナップルケーキのことならよく知っているという人もいるかもしれません。歴史的には「親日的」というイメージもあります。ですが、「親日的」かどうかばかりに着目した見方は、台湾社会自身の文脈を軽視するものともいえます。清朝、日本帝国、中華民国というように国家が変わるなかで「わたしたち台湾人」という意識はどのように形づくられてきたのでしょうか。台湾の人たち自身は自らの歴史をどのようにふりかえり、対外的・対内的にどのような問題に直面しているのでしょうか。
このプロジェクトでは、台湾の歴史と現在について「知る」ための場所づくりを通じて、真の「日台友好」のための道を準備することを目指します。
「親日台湾」という一面的なイメージに寄りかからず、対等な立場で信頼関係に基づいた友好を準備したいと考えています。そのために大切なことは双方向性です。台湾の人々が日本の学問・文化に高い関心を寄せてくれていることに感謝しつつ、このプロジェクトでは逆の方向の流れ、台湾の人々からの発信を日本社会に取り次ぐことを重視します。
2023年度には、京都大学「分野横断プラットフォーム構築事業」等の支援を受けて、教職員や学生はもちろん、すべての市民に開かれた自主講座「認識台湾 Renshi Taiwan」を開催しました。今後も、およそ2ヶ月に1回程度、対面式とオンラインのハイブリッドによる自主講座と、全面オンラインによる読書会を交互に行う予定です。参加費を無料としたまま継続して開催するため、クラウドファンディングを立ち上げました。
本プロジェクトの詳細
「台湾の歴史と現在を「知る」場所をつくり、日台の真の友好を準備したい!」(academist)
目標金額:100万円
公開期間:2024年3月13日(水曜日)10時〜5月9日(木曜日)17時
資金使途:国内外から講師を招待する旅費、チラシやポスターの制作費、運営スタッフへの謝金、当日配布用レジュメの制作費、映画上映権、会場使用料、Webページの制作と管理等