大阪府教育委員会および京都大学高大接続・入試センターにおける高大連携協定に基づき、「京都大学キャンパスガイド」を、2023年12月23日に百周年時計台記念館ならびに総合人間学部棟で実施し、大阪府立高等学校に在籍する高校生394名が参加しました。
はじめに、橋本幸士 理学研究科教授による「宇宙のすべてを支配する公式」と題した講演を百周年記念ホールで行い、橋本教授は、研究の本質や理論物理学についてユーモアを交え語りました。
続いて、7つの分科会に分かれ、様々な研究科に所属する大学院生が、自身の研究を紹介する授業を行いました。分科会では大学院生と高校生による対話や質疑応答が活発に行われ、盛況のうちに閉会しました。
参加した高校生からは、「研究の最前線を知ることができる貴重な経験だった」、「講演や授業を聞いて、世界を違った視点で見ることができて新鮮な気持ちになった」、「大学以降の研究は、答えがあるものではなく、自分で問いを立て学問を開拓していくものだと聞き、高校での探究活動に真剣に取り組み、学問の深さに向き合ってみたいと思った」、「高校での勉強が大学での研究に繋がっていると分かり、これから勉強していくモチベーションになった」といった感想が寄せられました。
分科会を担当した大学院生からは「固定観念にとらわれない高校生の柔軟かつ鋭い指摘により、ディスカッションを深めることができた」、「授業後の感想では、高校生の豊かな感性に触れることができ、自身の研究の原点に立ち返る有意義な時間となった」、「研究の考え方や視点の紹介を通じて、高校生に将来大学で行う勉強や研究に対するイメージを掴んでもらえたのではないかと思う」、「大学での研究の楽しさと難しさ、やりがいを少しでも感じていただけたら嬉しい」といった声が聞かれました。