野生動物研究センター「熊本サンクチュアリ」は、ウイルスの医学的実験を受けたチンパンジーたちに、治療薬を追加購入するためのクラウドファンディングを開始しました

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クラウドファンディングプロジェクト実施の背景

 野生動物研究センターが保有する「熊本サンクチュアリ」は、チンパンジー・ボノボの研究を目的とした飼育施設であるとともに、過去に医学研究に使われたチンパンジーが余生を安らかに暮らす場所です。ここに、かつてC型肝炎ウイルスの医学的実験の対象となり、いまでもウイルスが体に残ったチンパンジーがいます。このウイルスが体に残ったチンパンジーは、肝臓や腎臓などに様々な障害を起こし寿命が短くなることがわかっています。

 医療の進歩で良い治療薬が開発され、ヒトのC型肝炎は治療可能になりました。そして、熊本サンクチュアリが前回2022年に実施したクラウドファンディングで頂いたご寄付をもとに、まず1個体のチンパンジーのC型肝炎ウイルスを完全に消し去ることに成功しました。さらに現在4個体が治療中で、間もなく合計5個体の治療を終了できる見通しです。

 一方で、昨年いただいたご寄付だけでは、全個体分の治療薬を購入することができませんでした。あと3個体、C型肝炎ウイルスに感染したチンパンジーが残されています。C型肝炎ウイルスへの治療薬開発のため力を貸してくれた彼らに、彼らが生きている間に、恩返しをしたいと考えています。

 そこでこの度、熊本サンクチュアリでは、この3個体のチンパンジーたちが本来の寿命をまっとうして生きることができるように、C型肝炎ウイルスの治療薬購入を目指して、クラウドファンディングを立ち上げました。

本プロジェクトの詳細

「最終章:ウイルスの医学的実験を受けたチンパンジー みんなの治療へ」(READYFOR)

目標金額:500万円
公開期間:2023年9月6日(水曜日)12時〜10月31日(火曜日)23時
資金使途:C型肝炎ウイルス治療薬の購入

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