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2022年12月14日、Eva Nguyen Binh アンスティチュ・フランセ 理事長を迎え、百周年時計台記念館にて「文化と環境政策:イマジネーション、クリエーション、アクション」と題した講演会を開催しました。本講演会は、在京都フランス総領事館の後援のもと、公共政策連携研究部(公共政策大学院)と欧州拠点の共催で実施したものです。会場には、本学の教職員・学生を中心に約80名が集まり、Nguyen Binh理事長の講演を熱心に聞き入っていました。
アンスティチュ・フランセは、フランスの文化、思想、学問を世界に発信するフランス政府の公的機関です。Nguyen Binh理事長はフランス政府外交官として、カンボジア大使をはじめ欧州とアジアを結ぶ要職を歴任され、2021年7月に現職のアンスティチュ・フランセ理事長とフランス国外における文化活動大使に就任されました。
講演会は、濵本正太郎 公共政策連携研究部教授の司会により進められ、はじめにJules Irrmann 在京都フランス総領事および待鳥聡史 公共政策連携研究部長より開会挨拶がありました。続いて、Nguyen Binh理事長より文化・芸術面から見たフランスの環境問題への取り組みやアンスティチュ・フランセの国際的な活動を制限せずに、活動の一方で生じるカーボンフットプリントをできるだけ削減するなど、地球規模の課題に対して我々がどのような役割を果たせるかについてお話がありました。私たちの経済活動と環境保護はしばしばトレードオフの関係になる側面があるため、まずは当事者同士の対話が最も重要であると結ばれました。
講演後の質疑応答では参加者から多くの質問が寄せられ、講演会は盛況のうちに閉会となりました。