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本学は、株式会社BlueMemeと、「量子コンピュータを用いたゲノムインフォマティクス解析」の社会実装に向けた共同研究を、2022年4月より実施しています。
量子コンピュータは、従来のコンピュータとは動作原理が根本的に異なります。量子コンピュータによるアルゴリズムの実装で、従来のコンピュータが抱える計算量上限を克服することにより幅広い実社会での課題を解決することが期待されています。例として、物流業界において数ある配送ルートの中でもっとも効率のよいものを求められるようになることや、製薬業界において量子コンピュータを使って新しい薬の候補を高速で探索できるようになるといったことが挙げられます。
一方、ゲノムインフォマティクスとはゲノムサイエンスにおけるさまざまな情報や課題を情報科学の技術を用いて整理、活用、応用することで解決を行う分野です。例えば、ヒトゲノムサイエンスの場合には約30億塩基対のDNA情報から得られる情報をさまざまなアルゴリズムを駆使して、コンピュータ上(現在は従来のコンピュータ)で情報処理、情報解析し、疾患の遺伝要因の特定など医学の発展につながる新たな知見を発見する分野です。 本学は、株式BlueMemeと連携し、従来のコンピュータで行われてきたゲノムサイエンスの分野に量子コンピュータを応用し、計算の大規模化・高速化を通じて新たな知見を発見することを目指します。
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