医学部附属病院においてABO血液型不適合条件下での生体肺移植を行いました

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 医学部附属病院では、2月16日に、ABO血液型不適合条件下での生体肺移植を行いました。ABO血液型不適合条件下での生体移植手術は、これまで腎移植や肝臓移植で実施されていましたが、肺移植については実現しておらず、本手術は世界で初めての術例となりました。

 執刀医は、同院呼吸器外科の伊達洋至 教授と主治医の中島大輔 講師で、心臓血管外科、麻酔科、手術部、臨床工学技士など約30名のスタッフが協力して手術を実施しました。患者およびドナーともに経過は順調で、4月11日に自宅退院となりました。

 血液型不適合条件下での移植手術は、移植を受けた患者体内での抗体反応によって、移植臓器が拒絶されたり機能不全におちいったりする可能性があります。今回は、Bリンパ球を破壊するリツキシマブの投与や血漿交換などの前処置を行うことで実現することができました。この術例は、これまで血液型不適合によって生体肺移植を断念せざるを得なかった患者およびご家族にとって希望になり得ると考えています。

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生体肺移植手術の概要

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