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防災研究所では、和歌山県との共催で、第31回公開講座「災害を事前に管理する -和歌山を襲う大地震にどう向き合うか-」を、和歌山県民文化会館小ホール(和歌山市)で開催しました。 参加者の検温、ソーシャルディスタンスの配慮等、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策を徹底したうえでの実施となり、計149名が参加しました。
西日本では、南海トラフ巨大地震が発生する可能性が高まるとともに、活断層で発生する内陸地殻内地震が発生する可能性が高まっていると考えられています。そこで、和歌山を襲う大地震によるさまざまな自然現象(強い揺れ、大津波、土砂崩れ)で災害が生じる過程を知り、災害を事前に管理することの重要性について考えました。今回の開催地となった和歌山県下には防災研究所の施設も2つあり、さまざまな協力がなされています。また、同県は津波のリアルタイム予報を流すなどの先進的な取り組みで研究者の注目を受けています。
本講座は橋本学 防災研究所長の挨拶で始まり、次に森田康友 和歌山県危機管理監から挨拶がありました。引き続き防災研究所の教員による6本の講演の後、質疑のセッションを設け参加者の疑問に答えました。
コロナ禍のなか、現地での開催が危ぶまれましたが、大きな問題もなく終了することができました。大学における講義も、対面で行うことが難しい状況下で、本講演会を現地で開催できた意義は大きく、寄せられた質問などは教育研究活動に生かされることになります。今後も、京都をはじめさまざまな地域での開催について引き続き企画していく予定です。
関連リンク
講演当日の録画映像および配布資料をご覧になれます。
- 第31回公開講座「災害を事前に管理する 和歌山を襲う大地震にどう向き合うか」浜口梧陵翁生誕200年記念(京都大学防災研究所Webサイト)
https://www.dpri.kyoto-u.ac.jp/news/13612/
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