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学際融合教育研究推進センター アフリカ学際研究拠点推進ユニットは、稲盛財団記念館にて特別講演会「砂漠の中の庭園:エジプト・ダハシュールの屈折ピラミッドにおける近年の発掘調査」を開催しました。
本講演会は、マドリード・ドイツ考古学研究所から上席研究員のフェリックス・アーノルド博士を招いて行われ、アフリカ学際研究拠点推進ユニットからは重田眞義 アフリカ地域研究資料センター長・アジア・アフリカ地域研究研究科教授、共催機関からは深見奈緒子 日本学術振興会カイロ研究連絡センター長や河合望 金沢大学新学術創成研究機構准教授が参加しました。英語での講演にも関わらず20数名の参加申し込みがあり、古代エジプトに対する学術的な興味関心の高さをうかがうことができました。
講演会では、屈折ピラミッドで近年行われているドイツ考古学研究所の発掘調査が詳しく紹介されました。本調査により、屈折ピラミッドとこれに付随する神殿は、広大な景観計画の一部であることが明らかになるとともに、砂漠の枯れ谷が人為的に拡張され、緑地から離れた神殿の付近には港が建設されていたこともわかりました。また、神殿の傍からは、庭園に囲まれた日乾レンガ製の祭祀施設や、ヤシ、シカモア、レバノンから輸入したイトスギなどの300本以上の樹木が植樹されていたこと、さらに物理探査の結果からは、神殿に仕えた神官が居住していた町の輪郭も明らかになっています。
本講演会を契機として、アフリカ学際研究拠点推進ユニットの活動範囲のさらなる広がりが期待されます。
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