京都大学附置研究所・センターシンポジウム/京都大学岡山講演会「京都からの挑戦 -地球社会の調和ある共存に向けて」(主催:京都大学、京都大学研究連携基盤、後援:岡山県教育委員会、読売新聞社)を開催しました。
本シンポジウムは、基礎研究において独自の研究業績を持つ本学の20の研究所・センターが、それらの成果を社会に還元することを目的として、平成18年から毎年1回各主要都市で開催しているものです。第13回となる今回は、「京大起春風(きょうだいはるかぜをおこす)」をテーマに開催しました。また、今回のシンポジウムは、本学がこれまで蓄積してきた知的資源や現在進行中の教育研究活動の成果等を広く社会に還元することを目的として平成9年から全国で展開してきた京都大学地域講演会としても位置付けて、開催しました。
シンポジウムでは、まず、山極壽一 総長が本学を代表して開会の挨拶を行いました。その後の講演では、竹広真一 数理解析研究所准教授、林美里 霊長類研究所助教、松田一成 エネルギー理工学研究所教授、森信介 学術情報メディアセンター教授、高橋修平 経済研究所准教授、原田浩 放射線生物研究センター教授、Easan Sivaniah 高等研究院 物質-細胞統合システム拠点教授が、それぞれの研究成果を発表しました。講演後には、参加者から事前に寄せられた質問に講演者が答え、参加者は講演で紹介された研究内容への理解を深めました。
引き続き行われたパネルディスカッションでは、吉川左紀子 こころの未来研究センター長の司会により、山極総長、小柳義夫 研究連携基盤長、並びに研究連携基盤の多彩な学術領域をベースにしたボトムアップ的な新学術領域を創成するために設置された4つの未踏科学研究ユニットのユニット長が、「挑戦の意味、失敗の意味 -未踏科学研究ユニットはどこへ向かうのか」と題して意見交換を行いました。
最後に、小柳義夫 研究連携基盤長が総括および閉会の挨拶を行い、シンポジウムは終了となりました。当日は、公募による参加者のほか、岡山県内の高校生団体68名など合わせて511名の参加があり、熱心に耳を傾けました。