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杉山淳司 生存圏研究所教授(農学研究科教授)がアンセルム・ペイエン賞(Anselme Payen Award)を受賞し、その授賞式がアメリカ合衆国のニューオリンズにて開催されたアメリカ化学会(ACS)にて行われました。
同賞は、アメリカ化学会のCellulose & Renewable Materials Division(セルロースおよび再生可能材料部門)が、セルロースおよび関連バイオポリマーの科学および化学技術分野で著しい貢献があった研究者に対して授与するもので、1962年より毎年1名が選ばれています。
杉山教授は、電子顕微鏡によりセルロースの結晶格子像を初めて可視化することにより、セルロース分子の折りたたみ構造やエレメンタリーフィブリルの存在を否定したことや、微小部電子線回折により天然セルロースが複合結晶であることを証明して単位格子を決定し、今日のセルロースの構造モデルの礎となる研究を行いました。さらに、生合成される際にはモノマーの付加が非還元末端で起こることなど、セルロースと酵素の相互作用を可視化することに成功しました。
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