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東京都品川区のスクエア荏原にて、大阪大学技術士会(大阪銀杏技術士会)、東北大学技術士会(技術士青葉会)および京都大学技術士会の合同企画による講演会が開催されました。これは会員の継続的研鑽と大学技術士会間の交流を目的として企画しているもので、3回目となる今回は、約30名の参加がありました。
講演会は、沖津修 技術士青葉会幹事による司会進行のもと行われました。岡部政美 鹿島建設東京土木支店土木部専任部長による「建設業の安全管理 ~安全への思い、伝えるには~」と題した講演では、日本の建設最大手で長年取り組んできた体験を基にした、安全管理を中心とした現場のマネジメントに関する内容のご紹介がありました。「作業員さんに毎日元気で帰ってもらうためには?」や、「事故を起こした時に悲しむのは誰ですか? 家族です。」など、事故を絶対に起こしては駄目、という強いメッセージが伝えられました。続いての、斎藤尚樹 科学技術・学術政策研究所(NISTEP:文部科学省直轄国立試験研究機関)総務研究官による「【文科省NISTEP分析】科学研究の注目領域と将来予測 ~ナノサイエンスからスマートモビリティまで ・ 技術戦略への展開と高度技術人材への期待~」と題した講演では、文部科学省が現在取り組んでいる日本の技術戦略や、そのための人材育成の考え方について紹介がありました。日本と他国の現状の違いについて、同省が持つ様々なデータ分析を駆使した結果も紹介され、また本企画に合わせて、三大学に関する興味深い分析結果の報告もあり、参加者の関心を集めました。
講演会の締めくくりとして、武藤光 京都大学技術士会代表幹事が閉会の挨拶を述べ、そのあと、恒例となっている懇親会で各会の会員同士が親睦を深めました。