医学部附属病院では、本院における災害発生時の初動対応の再確認及び多数傷病者受入に必要な知識・技能の維持・向上をはかるため、災害対策訓練を実施しました。同訓練には、教職員87名(医師12名、看護師36名、医療スタッフ4名、教員1名、事務職員34名)及び模擬患者役の学生18名、合計105名が参加しました。
平日昼間(13時30分頃)に震度6弱程度の地震が発生。本院に大きな被害はないが、多数の傷病者来院が想定されるという設定で、(1)災害対策本部設置・運用訓練、(2)トリアージエリア設置・運用訓練、(3)多数傷病者受入・医療救護訓練及び(4)国立大学病院災害対応バックアップシステム訓練を実施しました。
トリアージエリアにおいては、トリアージ本部及び各トリアージエリア(一次トリアージエリア・赤エリア・黄エリア・緑エリア)のリーダーによる指揮の下、傷病者に対する一次トリアージ・二次トリアージの実施、災害カルテ・傷病者リストの記入、各エリアでの診察・処置及び病棟への連絡などを実施しました。
災害対策本部においては、災害対策本部長(稲垣暢也 医学部附属病院長)及び災害ゼネラルマネージャー(小池薫 同院救急部長)の指揮の下、各病棟等から提出される発災時報告書・チェックリストの収集・整理、院内外被災情報の収集、要解決事項・要請事項に対する対応の検討、各エリア・担当・関連部署間の連絡・調整、EMIS(広域災害医療情報システム)入力、空床の確認、医薬品の在庫確認及び国立大学病院災害対応バックアップシステムの運用等を行いました。
医学部附属病院は、京都府災害拠点病院(2015年4月1日指定)として、今後も継続的に災害対策訓練を実施することにより、災害対応力の強化を図ってまいります。