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数理解析研究所では、「こんなところに数学が・・・」をテーマに数学・数理科学4研究拠点合同で市民講演会を開催しました。本市民講演会は、大学共同利用機関である情報・システム研究機構統計数理研究所と数学・数理科学に係る共同利用・共同研究3拠点(京都大学数理解析研究所、九州大学マス・フォア・インダストリ研究所、明治大学先端数理科学インスティテュート)が連携し、それぞれの機関において行われている共同利用・共同研究事業の内容を基に、社会と数学との係わり合いおよびその重要性について紹介することを目的として、2015年から毎年1回各拠点で開催しているものです。
講演会は、主催者を代表して山田道夫 数理解析研究所長の開会の挨拶で始まり、続いて、西井知紀 文部科学省研究振興局学術機関課長、湊長博 理事・副学長(研究担当)による挨拶がありました。
その後、4つの機関の講演者が登壇し、それぞれの研究内容から身の回りに関わる「数学」を紹介しました。間野修平 統計数理研究所准教授は「認識の超幾何」、神山直之 九州大学マス・フォア・インダストリ研究所准教授は「数学で社会の『しくみ』を作る」、山口智彦 明治大学研究・知財戦略機構特任教授・先端数理科学インスティテュート副所長は「渦は静かにまわる」、熊谷隆 数理解析研究所副所長は「カード・シャッフルとマルコフ連鎖」と題した講演を行いました。
最後に、樋口知之 情報・システム研究機構統計数理研究所長が総括および閉会の挨拶を行い、講演会は盛会のうちに終了しました。
当日は寒いなか、中高生、大学生や中学・高校の教員、数学に興味のあるシニアの方まで100名を超える参加者があり、数学・数理科学の最先端の研究成果の一端に触れる貴重な機会となりました。
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