本学は東京都教育委員会との高大接続・高大連携に関する協定に基づき、「京都大学高校生フォーラムinTOKYO」を東京都教職員研修センター(東京都文京区)で開催しました。当日は、都立高校生等約300人が参加しました。
今回で7回目となるこのフォーラムは、首都圏の高校生が京都大学における最先端の研究成果に関する講演を聴講することにより、大学進学への目的を明確にし、進学後の自己の在り方や大学における教育研究を意識させる契機とすることを目的に開催しています。
講演に先立ち、出張吉訓 東京都教育庁教育監による開会挨拶の後、都立高校卒業生で本学へ進学した農学部2回生の篠田理沙さんが、本学の魅力や大学生活の様子を紹介するとともに、高校生へ激励のメッセージを送りました。
有賀哲也 副学長による「電子:物質の性質・変化をつかさどるもの」と題した講演では、会場の高校生へ質問を投げかけながら、光や色の変化など身近な物質に作用する電子のおもしろさを、最先端の研究成果とともに紹介しました。数々の興味深い話に、生徒はノートにメモを取りながら熱心に聞き入っていました。また、質疑応答の際には、多くの生徒から質問の手が挙がり、休憩時間も有賀副学長を囲み、質問する生徒が途切れることがありませんでした。
続く有賀副学長、農学部2回生の篠田さんのほか、都立高校生4名も参加したパネルディスカッションでは、「探究すること」をテーマに活発な意見交換が行われました。壇上のパネリストからは、自分の経験談を交えた意見が述べられ、それらを受けて会場からも積極的な意見が飛び交い、学びの楽しさと知識を論証することの二つの観点から探究することについて盛んな議論がかわされました。
最後に参加者代表として、東京都立富士高等学校の生徒から有賀副学長へ御礼の挨拶があり、フォーラムは盛況のうちに閉会しました。今後も本学の魅力を首都圏の高校生へ発信するよう、高大接続・高大連携活動のさらなる推進を目指していきます。