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医学部附属病院は、「第16回京大病院iPS細胞・再生医学研究会」を芝蘭会館で開催しました。
同研究会は、医学部附属病院でのiPS細胞、ES細胞および体性幹細胞などを用いた再生医学研究の向上および成果の普及を図り、医療の発展に貢献することを目的として2009年11月に発足し、今年で8年目となりました。第16回目となる今回の研究会では、学内外から110名を超える医療関係者等が参加しました。
研究会では、稲垣暢也 医学部附属病院長の開会挨拶の後、宮本憲優 エーザイ株式会社グローバルCV評価研究部主幹研究員が「ヒトiPS細胞由来分化細胞を用いた薬物誘発リスク評価への取り組み」について一般講演を行いました。また、堂前圭太郎 大阪大学医学部附属病院ハートセンター特任助教が「重症心不全に対する心臓再生治療の現状と課題」、前川平 医学部附属病院輸血細胞治療部長が「京大病院・細胞プロセシングセンター(CPC)の設置と経緯 ~アカデミアCPCのstanding position ~」、中井清人 厚生労働省医薬・生活衛生局医療機器審査管理課長が「厚労省での再生医療等製品に対する規制の動き」と題して、それぞれ学術講演を行い、参加者は最新の研究成果について熱心に聞き入りました。
引き続き、高橋淳 iPS細胞研究所教授が「パーキンソン病に対する幹細胞移植治療」と題した特別講演を行いました。講演後の質疑応答では活発な議論が展開され、研究会は盛会のうちに終了しました。
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