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人文科学研究所は、東京の一橋講堂中会議場において、第12回TOKYO漢籍SEMINARを開催しました。第12回となる今回は、計167名が参加しました。
本セミナーの目的は、人文科学研究所が80年余にわたって蓄積してきた中国学研究の成果をわかりやすく紹介し、多くの人々に漢籍、ひいては漢字文化全般に関心を深めてもらおうとするものです。
セミナーは稲葉穣 東アジア人文情報学研究センター長の開会挨拶に始まり、「漢籍の遙かな旅路 -出版・流通・収蔵の諸相」をテーマに、宮紀子 人文科学研究所助教「モンゴル時代の書物の道」、中砂明徳 文学研究科教授「明末の宣教師が出版した漢籍とキリシタン版」、矢木毅 人文科学研究所教授「漢籍購入の旅 -朝鮮後期知識人たちの中国旅行記をひもとく」の3講演を行いました。終了後のアンケートでは、「モンゴルというのは盲点だったというかよく知らずにいたことがわかりました」、「きりしたん版と明末の出版が線でつながるのは目からウロコでした」といった感想が寄せられるなど、参加者にとって有意義な機会となりました。
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