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京都大学久能賞の第1回授賞式を京都大学百周年時計台記念館にて行い、受賞者の木邑真理子さん(理学研究科修士課程)に賞状と副賞の奨学金が贈られました。
本賞は、京都大学OGの久能和子氏、祐子氏のお母様である久能悠子氏からのご寄附により、科学・技術分野において自ら定めた独創的な夢を持つ意欲のある女子学生を支援することを目的として設立されたものです。
式では、まず川添信介 理事・副学長より「これまでの賞のように研究や勉学の実績ではなく、将来の夢や志に対して賞を贈るということは、京都大学として初めての試みであり、それをはじめられたことを嬉しく思う」との挨拶がありました。
続いて、稲葉カヨ 理事・副学長(京都大学久能賞選考委員長)より講評があり、木邑さんの夢や志が、このご寄附の趣意をふまえた京都大学久能賞受賞者にふさわしいものであると高く評価されたことに触れ、より一層の研鑽を期待したいと話しました。
表彰状および副賞の授与の後、木邑さんより本賞受賞に至った自らの夢についての発表があり、「私には、今後も国際協力観測により、天文学的に重要な研究を続けて行き、将来は世界中の子供たちが天体の観測を通して交流できるシステムをつくりたいという夢があります。それは簡単なことではありませんが、「国境を越えて多くの人と繋がれる天文学の世界がある」という希望を子供たちに与えたいと思っています。」と話しました。
最後に、列席いただいた久能悠子氏より、今回の本賞設立にあたって感謝のお言葉と、木邑さんへの研究等への励ましのお言葉をいただきました。