本学は東京都教育委員会との高大接続・高大連携に関する協定に基づき、「京都大学高校生フォーラムinTOKYO」を東京都教職員研修センター(東京都文京区)で開催しました。
このフォーラムは、都立高校生等が本学における最先端の研究成果に関する講演を聴講することにより、大学進学への目的を明確にするとともに、大学進学後の自己の在り方や生き方を意識させる契機とすることを目的として、2011年度から開催しているもので、今回で6回目となります。
伊東哲 東京都教育庁教育監による開会挨拶の後、都立高校卒業生で、本学学生である冨士田裕 農学部2回生から学生生活の様子や学部について紹介が行われ、高校生への激励メッセージを送りました。
また、森重文 高等研究院長が、「楽しい数学・役に立つ数学」をテーマにした基調講演を行い、小中高校から大学・大学院までの学びや進路選択についての経験談等を紹介し、好きなことを見つけることが自分の力となるとのメッセージが伝えられました。さらに、数学の問題や数学がさまざまな分野で役立っている例等を紹介し、数学の楽しさを伝える興味深い話に高校生達は熱心に聞き入っていました。
その後、都立高校生4名も参加したパネルディスカッションでは、「学び」をテーマに活発な意見交換が行われました。壇上のパネラーからは、自分の経験談を交えた意見が述べられ、それらを受けて会場からも積極的な意見が飛び交い、学びの楽しさや創造することの重要性について盛んな議論がかわされました。終了時刻となっても多くの質問の手が挙げられて、参加した高校生達の熱心な様子がうかがえました。
最後に参加者代表として、東京都立戸山高等学校2年生の宮本樹さんから、森院長をはじめ本学関係者への御礼の言葉が述べられ、盛況のうちに閉会しました。