日本学術会議近畿地区会議 学術講演会 「アフリカの進化と文化 -われわれがアフリカから学ぶこと-」 を開催しました。(2016年10月15日)

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本学は、日本学術会議近畿地区会議と共催で、地域社会の学術の振興に寄与することを目的として、日本学術会議近畿地区会議 学術講演会「アフリカの進化と文化-われわれがアフリカから学ぶこと-」を開催しました。

梶茂樹 日本学術会議近畿地区会議代表幹事(京都大学名誉教授)および大西隆 日本学術会議会長の挨拶の後、梶代表幹事より本講演会は自然と文化の両面からアフリカの多様性とすばらしさ、その学問的研究の奥深さを市民の方々と共有し、探求していこうとするものであることの趣旨説明が行われました。

続いて、山極壽一 総長が「ゴリラから学んだ人類の進化」、幸田正典 大阪市立大学教授が「アフリカの魚から学ぶ動物の社会と賢さの進化」、宮本正興 大阪外国語大学名誉教授が「20世紀アフリカ文学の伝統」、中村香子 アフリカ地域研究資料センター研究員が「「伝統衣装」のいま-ケニア牧畜民のビーズ装飾を事例に-」と題して講演を行い、多様な視点からアフリカのフィールドワーク等に基づく研究成果を披露しました。

講演後は、講演者全員による全体討論において参加者からの質問に答える時間を設け、参加者の鋭い視点による疑問に対してのパネリストからの会場を驚かせるような解説に会場はおおいに盛り上がりました。その後、伊藤公雄 文学研究科教授が閉会の挨拶を行い、盛況のうちに終了しました。

本講演会には学内外から約120名の参加があり、終了後のアンケートでは「遠い存在だったアフリカが身近に感じられた」「アフリカのことをさらに知りたくなった」「発表者それぞれの視点がとても面白いと思った」などの感想が寄せられました。

左から、挨拶する大西会長、趣旨説明をする梶代表幹事、総合司会の伊藤教授

講演会場の様子

ゴリラのフィールド調査について解説する山極総長

全体討論の様子(左から山極総長、幸田教授)

全体討論の様子(左から宮本名誉教授、中村研究員)