平岡眞寛 名誉教授(医学研究科)らの研究グループが、JCA-CHAAO賞を受賞しました。(2016年10月8日)

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平岡眞寛 名誉教授を含む7名の研究グループが、第6回JCA-CHAAO(Chugai Academy for Advanced Oncology)賞を受賞しました。同賞は、パシフィコ横浜で開催された第75回日本癌学会学術総会において授与されたものです。

JCA-CHAAO賞は、新たな抗がん剤・治療法に関わる研究・開発を行い、日本のがん医療の発展に多大に貢献する成果物を創出した個人またはグループの功績を称え、がん研究の一層の振興を図ることを目的として、2011年度に日本癌学会によって設立されました。今回の受賞研究課題は「リアルタイムモニタリング動体追尾放射線治療の開発」で、医療機器開発によるものではJCA-CHAAO賞初の受賞となります。

本研究グループは、2000年より産学官連携のもと四次元放射線治療装置の開発を行い、2011年に定位放射線治療を、2013年には強度変調放射線治療をそれぞれ四次元化することに成功しました。リアルタイムモニタリング動体追尾放射線治療と命名した本治療は、動くがんを常時モニターしながら従来と同じ所要時間で治療を完了するという条件をクリアした世界で初めての四次元治療法です。現在、肺がん、肝臓がん、膵臓がんに対する同治療法の多施設共同第2相試験が実施されています。開発した治療装置は、米国、日本、EUで薬事承認され、国内外の医療機関で臨床稼働しています。このように、機器開発から臨床応用まで幅広い研究を行い、放射線治療の四次元化を達成した点が評価されました。

研究グループ

グループ代表者

  • 平岡眞寛 京都大学名誉教授

共同研究者

  • 小久保雅樹 神戸市立医療センター中央市民病院放射線治療科部長
  • 高山賢二 京都大学医学研究科助教(放射線腫瘍学・画像応用治療学)
  • 中村光宏 京都大学医学研究科特定講師(放射線腫瘍学・画像応用治療学)
  • 松尾幸憲 京都大学医学研究科講師(放射線腫瘍学・画像応用治療学)
  • 溝脇尚志 京都大学医学研究科准教授(放射線腫瘍学・画像応用治療学)
  • 宮部結城 京都大学医学研究科特定講師(放射線腫瘍学・画像応用治療学)

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