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矢野浩之 生存圏研究所教授がセルロース・ナノファイバー(CNF)の高効率な製造法の考案および製品への応用や将来における可能性の拡大に対する貢献を果たしたとして、2016年本田賞を受賞しました。
同賞は、公益財団法人 本田財団により1980年に創設され、人間環境と自然環境を調和させるエコテクノロジーを実現させ、結果として「人間性あふれる文明の創造」に寄与した功績に対し贈呈されるもので、今年で37回目になります。
矢野教授はCNFで強化された複合材の生産において、パルプ繊維のナノ化と樹脂への均一分散を同時に達成する「パルプ直接混練法(京都プロセス)」を開発し、CNFを作ってから樹脂などの複合材と混ぜていたこれまでのプロセスを、1プロセスで射出成型にそのまま使える形にしたことにより、大幅な時間とコストの削減を実現しました。
また、産官学連携の活動においては、その牽引役となりCNFの応用範囲拡大に多大な貢献をされました。
授与式は2016年11月17日に東京帝国ホテルにて執りおこなわれる予定です。
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- 公益財団法人本田財団ホームページ
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