第3回博士課程リーディングプログラムオールラウンド型7大学シンポジウム(AR7シンポジウム)を開催しました。(2016年9月15日)

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グローバル社会を牽引するトップリーダーの養成を目指す博士課程リーディングプログラムオールラウンド型採択大学は、全国で7大学(京都大学、大阪大学、慶應義塾大学、東京工業大学、名古屋大学、東京大学、九州大学(採択順))あります。この7大学の教職員・学生が集まり、本学芝蘭会館において第3回のAR7シンポジウムを開催しました。

このシンポジウムでは、「大学が育成するオールラウンド型人材と産・官・国際機関が期待するグローバル・リーダー人材とは」をテーマに、さまざまな立場からの提言や意見交換を行いました。 まず、当番校である本学を代表して湊長博 理事・副学長(総長代理)から「活発な意見交換を期待する」との挨拶があり、引き続き義本博司 文部科学省官房審議官(高等教育局担当)からリーディングプログラムの現状や今後の方向性などを含めた挨拶がありました。

次に、基調講演1では、産業界を代表して 堀場厚 株式会社堀場製作所代表取締役会長兼社長が、「企業がグローバル人材・リーダー人材に期待するもの」と題して、堀場製作所の人事政策の紹介と企業における博士課程修了者に望む役割、在学中における心構えなど、一流企業のトップとして非常に示唆にとんだお話がありました。基調講演2では、国際機関を代表して ンブリ・チャールズ・ボリコ 国連食糧農業機関(FAO)駐日所長から、「国際機関が求めるリーダー人材」と題して、自身が今までに選択された重要な決断や国連機関で仕事をするうえで日本人に期待することなどが述べられました。

続いて、各大学リーディングプログラムの修了生・履修生が「各プログラムにおける人材育成の実際」について具体的な発表をしました。本学思修館プログラムからは、山脇大 総合生存学館(思修館)博士後期課程学生が「思修館における履修の現状と成果(海外武者修行とPBLを中心に)」、岩崎総則 総合生存学館(思修館)博士後期課程学生が「グローバル人材とは何か?-海外で「武者修行」してわかったこと」と題する発表をそれぞれ行いました。2人の発表は、義本審議官や他のリーディングプログラムコーディネーターから高い評価を受けました。

次に、パネルディスカッションを行いました。川井秀一 総合生存学館長(思修館プログラムコーディネーター)をモデレーター、ボリコ所長、西沢利郎 東京大学特任教授、杉山直 名古屋大学PhDプロフェッショナル登龍門教授(プログラムコーディネーター)、佐藤勲 東京工業大学グローバルリーダー教育院教授(プログラムコーディネーター)、東島清 監事をパネリストとして、「大学が育成するオールラウンド型人材と産・官・国際機関が期待するグローバル・リーダー人材とは」をテーマに意見交換を行いました。フロアからも意見が出され、活発な意見交換が行われて、最後には今後情報交換を行う組織として「AR7大学連絡会」を設けることが満場一致で決定されました。

最後に、北野正雄 理事・副学長が、次回のAR7シンポジウムではさらに実りある議論ができることを期待するとともに、参加者の活躍を祈念するという挨拶で締めくくりました。

左から、義本審議官、堀場会長、ボリコ所長、湊理事・副学長

左から、山脇博士後期課程学生、岩崎博士後期課程学生、北野理事・副学長

パネルディスカッションの様子