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国民宿舎レインボー桜島(鹿児島市)において、防災研究所附属火山活動研究センター桜島新観測坑道竣工記念式典を挙行しました。
今回竣工したのは高免(こうめん)観測坑道です。桜島にはすでに、ハルタ山観測坑道(1985年竣工)と有村観測坑道(2006年竣工、国土交通省管理)において精密地盤変動観測が行われており、高免観測坑道は桜島における三つめの観測坑道となります。今後は、これら3つの観測坑道で得られたデータを複合的に解析することによって、より確度の高いマグマの動態把握と火山噴火の早期警戒が可能になります。一つの火山に三つもの観測坑道を持っているのは世界でも桜島だけです。そのことは近い将来に予想されている大規模噴火への対応が、緊急の課題であることを示しています。
記念式典には約90名が出席しました。寶馨 防災研究所長と清木孝悦 理事による式辞につづいて、来賓の保岡興治 衆議院議員、森博幸 鹿児島市長、牛尾則史 文部科学省研究振興局学術機関課長からの祝辞、新坑道の建設にあたった工事業者への感謝状贈呈を行いました。その後、井口正人 火山活動研究センター長が、桜島の火山活動状況および新坑道の概要と設置の意義について説明しました。
記念式典終了後には、出席者はバスに分乗して、記念式典会場から桜島をおよそ半周した鹿児島市高免町にある新坑道を訪れ、火山活動研究センタースタッフの案内で新坑道とその中に設置されている水管傾斜計や伸縮計などの観測機器を見学しました。
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