本学と京都府教育委員会との連携協定に基づき、「平成28年度 京都サイエンスフェスタ」を開催しました。高等学校での研究成果の発表・交流の機会を設けることで、参加生徒の科学技術に対する興味・関心を喚起し、自律的・探究的な学習の充実を図り、そして生徒同士の質疑応答などの言語活動を通して、参加生徒のプレゼンテーション能力やコミュニケーション能力を高めることを目的としています。当日は、府内9校から約600名もの高校生が参加しました。
まず開会に先立ち、小田垣勉 京都府教育長から、府立高校をあげて積極的に推し進めてきた理数教育の進展が図られる中で、2015年11月に本学が主催した「京都大学サイエンスフェスティバル2015 -科学の頭脳戦-」において、府立・市立高校2校の課題研究発表が高く評価され、総長賞および副学長賞を受賞したことの報告がありました。また、「平成28年度に初めて実施した「京都大学特色入試」では府立高校からの合格者もあり、引き続き京都大学との高大接続・高大連携のさらなる深化に取り組んでいきたい」との挨拶がありました。
その後、参加した高校生たちは、本学吉田キャンパスの三会場に分かれてグループ発表を行いました。8校による17テーマの研究発表には、さまざまな視点から熱心に探究活動に取り組んできた姿が随所に見受けられました。本学教員からの全体講評ののち、奨励賞として桃山・嵯峨野・洛北高等学校の3グループが選ばれました。
閉会にあたって山口隆範 嵯峨野高等学校長から、「生徒の発表内容が年々レベルアップしていること、探究活動とは一つずつ階段を昇っていくような地道な活動だが、その積み重ねが国内だけではなく世界とつながっていけることを今後は期待したい」との挨拶があり、研究発表は盛会のうちに終了しました。