山中伸弥 iPS細胞研究所（CiRA=サイラ）所長、坂田隆造 神戸市立医療センター中央市民病院長、栗本康夫 同眼科部長、澤芳樹 大阪大学医学系研究科長、西田幸二 同教授、小畔敏彦 理化学研究所多細胞システム形成研究センター副センター長、高橋政代 同網膜再生医療研究開発プロジェクトリーダーらは、CiRA、神戸市立医療センター中央市民病院、大阪大学医学系研究科、および理化学研究所多細胞システム形成研究センターの4機関が、加齢黄斑変性に対するiPS細胞を使った臨床研究について協定を締結し、実施していくことを発表しました。
2013年より実施された加齢黄斑変性の臨床研究では、患者さん由来の自家iPS細胞をもとに網膜色素上皮シートを作製し、移植を行いました。今回の新たな臨床研究では、自家iPS細胞・シート移植の手法に限定することなく、移植までの準備期間の短縮が期待される他家移植（CiRAが構築しているiPS細胞ストックの利用）も計画しています。
CiRAは医療用iPS細胞の製造や品質評価を担当し、理化学研究所へ提供します。そこで製造された移植用細胞を使用し、神戸市立医療センター中央市民病院、大阪大学医学部附属病院で移植を実施する予定です。
左から、西田教授、澤研究科長、山中所長、高橋プロジェクトリーダー、坂田病院長、栗本眼科部長、小畔副センター長
各施設の役割分担と移植実施の流れ
関連サイト
「滲出型加齢黄斑変性に対するiPS細胞由来網膜色素上皮細胞移植に関する臨床研究」の4機関による実施体制発足と協定書締結について（CiRA）
http://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/newslist/news/160606-173000.html
関連部局
