第3期中期目標期間が始まりました。(2016年4月1日)

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平成16年4月の国立大学法人化から12年が経過し、国立大学は、平成28年4月から第3期中期目標期間(平成28年度~平成33年度)に入りました。

現在、地球環境の悪化や民族間・宗教間の対立の激化、国際資源競争や金融危機、社会格差や生活の不安などの20世紀的課題は、解決されないまま21世紀に持ち越され、一層問題が大きくなっており、世界の情勢とわが国を取り巻く状況は急速に変化しています。わが国の人口動態の変化と基礎的財政収支の不均衡にともない、国立大学は、新たな運営形態や組織改革を求められるようになりました。

本学において既に公表したWINDOW構想では、大学が直面している状況を正しく認識した上で、その改革に向けて指針を提示し、今後の実行計画を立てています。そこでは、新たな方針・施策だけでなく、継続して取り組むものについても、その理念や内容を十分に踏まえながら、さらに発展させようと考えています。

そして、WINDOW構想を踏まえて第3期中期目標・中期計画を策定し、10年後を見据えた大学改革など、さまざまな課題に取り組んでいきます。

この第3期中期目標・中期計画は、「教育」「研究」「社会連携」「グローバル化」「医療」「運営」の6つのテーマに対して設定した55項目の目標と79項目の計画から成り立っています。中期目標は文部科学大臣から京都大学に対して提示されたものであり、中期計画はその目標を達成するために京都大学が自ら定めたものです。したがって、この中期目標・中期計画は社会と京都大学の間の「公的な約束」であり、この約束を果たすべく計画を確実に実行し、目標を達成する決意です。

京都大学を構成する皆さまには、目標に向けてそれぞれが持つ能力を最大限発揮いただくことを期待します。そして京都大学を外から支えていただく皆さまには、引き続きご協力とご支援を賜りますようお願いします。

京都大学総長
山極 壽一

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