フィールド科学教育研究センター舞鶴水産実験所において、新しい海洋教育研究船「緑洋丸」のお披露目式を実施しました。
旧「緑洋丸」は1990年に完成し、25年以上にわたり本実験所の教育研究活動を支えてきましたが、近年は老朽化が進み、代船の建造が待ち望まれるようになっていました。2014年度の全学設備整備経費により代船の建造が認められ、機能性と安全性を高めた新「緑洋丸」が2015年末に完成し、試験航海を経て、このたびお披露目する運びとなりました。
お披露目式には近隣の関係機関の方々を招き、山極壽一 総長と清木孝悦 理事をはじめとする学内の関係者や、舞鶴水産実験所の教職員など合計約50人が参加しました。参加者はまず、標本庫や飼育棟などの施設を見学し、新「緑洋丸」の航海機器や調査機器の説明を受けました。さらに、希望者は新「緑洋丸」に試乗し、環境観測や動物プランクトン採集、底生動物採集などのデモンストレーションを見学しました。風が強まるときもありましたが、雨が降ることはなく、試乗者は調査風景を興味深く観察していました。
式典と祝宴は、宿泊棟1階を会場として実施しました。式典では、吉岡崇仁 フィールド科学教育研究センター長が挨拶し、多々見良三 舞鶴市長からの祝電を披露した後、新「緑洋丸」の建造に尽力された小南昭典 ニシエフ小浜工場長に感謝状を贈呈しました。祝宴では、山極総長の発声により乾杯し、参加者は、地元企業・組合から提供を受けた練製品を使用した「舞鶴おでん」や魚類各種の昆布締めなど、舞鶴産の食材を活かした料理を楽しみました。最後に、山下洋 フィールド科学教育研究センター教授が閉会の辞を述べ、お披露目式は終了しました。
今回のお披露目式は、学内外の方々に舞鶴水産実験所の教育研究活動を知っていただく良い機会となりました。
山極総長による挨拶
集合写真