「平成27年度 大学間学生交流協定による短期留学プログラム(通称: 東アジア超短期留学プログラム)」の一環として、西安交通大学サマースクールに本学学生7名が参加しました。本プログラムは、西安交通大学との大学間学生交流協定に基づいて実施されており、今年は5回目となります。これまで西安交通大学には合計56名の学生を派遣しました。カリキュラムの開発、緊急時の対応など、西安交通大学の全学的な協力を得て実施されています。
西安交通大学教員による中国語講座、文化、歴史等に関する特別講座、また講座に合わせて兵馬俑、華清池、回民街(イスラムを信仰する回民族の街)の見学など、多彩な内容が提供されました。また多くの西安交通大学学生ボランティアはアシスタントとしてプログラムに参加し、生活、見学、学習などについて本学学生を全面的にサポートしました。学生同士で色々なことについて意見交流し、相互理解を深めました。
参加学生の報告
西安交通大学サマースクール班長
工学部4回生 仲宗根響
(報告会実施日: 2015年10月1日(木曜日))
9月14日~9月28日の2週間、京都大学のさまざまな学部学年の7人が西安交通大学サマースクールに参加させていただきました。現地の先生方による中国語の授業や中国の歴史講義、太極拳や書道といった文化体験、兵馬俑や華清池の 観光 見学地巡りなどが提供され、本当に有意義な2週間を過ごすことができました。
中国語の授業は、西安交通大学の日本語学部の先生が担当してくださりました。私たちの中国語のレベルはそれぞれバラバラだったのですが、全員が多くのことを得られるよう工夫して講義していただきました。2週間という短い期間でしたが、先生の講義はとてもわかりやすく、さらに中国文化の話なども交えながらのとても面白いもので、いつも時間が経つのが早く感じられました。特に、中国語と日本語の違いの講義は大変興味深く、「が」と「は」の違いや、中国語と日本語における可能表現など、日本語に対する理解も深めることができました。
西安は昔の長安にあたり、紀元前からの歴史がある都市です。私たちは、全周14kmにも及ぶ明代の城壁、秦の始皇帝の墓の兵馬俑、楊貴妃が入ったと伝えられる華清池などを、計画していただいた先生や学生ボランティアと一緒に巡りました。ガイドの方の説明や、事前に歴史講義を受講していたこともあり、中国の歴史や文化を大いに感じることができました。また、食事は最高級の餃子料理や秦の始皇帝も食べたと言われている皇帝料理などを用意していただき、最高のおもてなしでした。
しかしやはり、今回のサマースクールでの一番の収獲は西安交通大学の学生と交流できたことです。学生は皆ボランティアで、授業や卒論の合間を縫って私たちと一緒に食堂で食事をしたり、見学地を回ったり、休みの日には一緒にカラオケに行ったりしました。彼らは日本語学部の学生で、観光地のガイドが中国語の場合は電子辞書を片手に難しい専門用語まで丁寧に通訳してくれるなど、私たちのために本当に良くしてくれました。移動のバスの中では、私たちが修了式で歌うことにした「送別」という歌を一緒に練習してくれ、無事修了式では全員が中国語で歌うことができました。
このような機会を与えていただいた関係者の方々に対する感謝を忘れず、本プログラムに参加した7人がこの経験を生かし、国際的に活躍していけるよう今後より一層励んでいきたいと思います。
「大学間学生交流協定による短期留学プログラム(通称: 東アジア超短期留学プログラム)」について
本学では、本学学生が各国の大学生との交流を深め、国際性を涵養し、外国語運用能力を向上させる機会として、「大学間学生交流協定による短期留学プログラム」を、年間7プログラム実施しています。本プログラムは、本学と派遣先大学との大学間学生交流協定に基づき、原則として学費免除で行われ、派遣された本学学生は、交換留学生と同等の身分で受け入れられます。2015年度は、「大学の世界展開力強化事業 -ASEAN諸国等との大学間交流形成支援-「開かれたASEAN+6」による日本再発見 -SENDを核とした国際連携人材育成」、JASSO奨学金(重点政策枠)および「京都大学若手研究者海外派遣事業 ジョン万プログラム」の支援を受けて行われています。