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国際土壌年である今年2015年に、土壌肥料学が世界の食料・環境問題に対してどのような貢献をしてきたか、今後どう貢献するべきかについて、アフリカを題材として考えるシンポジウムを開催しました。アフリカ研究を行ってきた土壌肥料学分野の研究者を中心に、水資源や地域開発などを含め幅広い分野の研究者を招き、アフリカの現在と未来についてさまざまな視点から考察し議論しました。
講演では、アフリカの土壌の性質、分布および養分動態、水資源の地理的需給不均衡の増大とそれを解消する手段としてのバーチャル・ウォーター貿易の役割、広大なサバンナの農業開発における作付体系・様式、西アフリカ半乾燥地および東アフリカ山間部の地域開発支援の事例、アフリカ水田農法の展開と生産ポテンシャルの話に加え、農村の多生業化が進む中で農業生産を一生業として国民経済全体の中で捉えることの重要性といった農村調査からの経験なども含め、さまざまな視点からアフリカの現状と課題を論じました。総合討論ではコメンテーターからの論点の提示と問題提起を受けて活発な討論を行いました。
本シンポジウムは会場の定員を上回る171名の方々が参加され、来場者からの質問と意見も多数寄せられるなど、盛況のうちに終了しました。
なお、今回のシンポジウムは、日本土壌肥料学会2015年度京都大会運営委員会主催で開催しました。
総合討論の様子(3)
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