「平成27年度 大学間学生交流協定による短期留学プログラム(通称:東アジア超短期留学プログラム)」の一環として、香港中文大学インターナショナルサマースクール(中国語コース)に本学学生5名が参加しました。
参加した本学学生は、各国からの留学生とともに、4レベルに分かれて中国語を学び、運用能力の向上を図りました。参加者の報告からは、積極的に授業中に発言し学んだことを使おうとする各国留学生の姿勢に刺激を受け、自らも中国語学習を楽しみ、学習意欲を高めていく様子が伺えます。また、本サマースクールは、マカオや香港、深セン等へのフィールドトリップも充実しており、中国と西洋が融合する文化に触れ、躍動する香港経済を体感する機会を得ることができました。さらに共同セミナーにおいては、香港中文大学歴史学科の協力の下、双方の学生が文化や社会事象についてのプレゼンテーションを行い、活発な意見交換を行いました。
参加学生の報告
香港中文大学インターナショナルサマースクール(中国語コース) 班長
総合人間学部4回生 坂根 衣璃子
報告会実施日: 2015年9月8日(火曜日)
香港中文大学インターナショナルサマースクール(中国語コース)は2015年8月7日から8月29日の23日間、中国語(北京語)の授業を履修するコースでした。今回京都大学からは総合人間学部3人、法学部1人、医学部1人の計5人が参加しました。
授業は、参加者の中国語のレベルに合わせて4つのクラスが開講されており、どのクラスも中国語の筆記や文法を学習する授業と発音や会話を学習する授業の2種類が隔日でありました。また最終日にはそれぞれの授業で学習したことを確認する試験がありました。私はこのサマースクールに参加するまで中国語学習経験が全くなかったので一番下のクラスに所属していましたが、一番下のクラスには17人の学生がおり、約半数がドイツやフランスなどのヨーロッパからの参加者でした。彼らの中には漢字に触れること自体が初めての人もおり、漢字を覚え書くということにとても苦労していました。私は普段から漢字を使用しているため、その苦労はありませんでしたが、中国語独特の発音を習得することにとても苦労していました。したがって、放課後や昼休みなどに一緒に勉強しているときには、私は彼らの漢字の学習を手助けし、逆に発音については教えてもらうという形で協力し合って勉強していました。
寮生活では、2人で大学内にある寮の一部屋を共有していました。私のルームメイトはフランス出身で、最初は両者ともぎこちなかったですが、受講していたクラスが一緒だったことや音楽などの共通の趣味の話を通してとても仲良くなり、週末には一緒にハイキングに行ったりと、多くの時間を共に過ごしていました。
今回のプログラムでは参加者の約半数が日本出身でしたが、欧米諸国出身の人たちとの交流のみならず、普段はあまり関わることのない他大学の人たちとの交流もできました。香港はアジアの文化と西洋の文化が融合した地であり、さまざまな言語が飛び交い、非常に刺激的な地域です。今回のサマースクールに参加したことで非常に有意義な経験が出来たと思います。
「大学間学生交流協定による短期留学プログラム(通称: 東アジア超短期留学プログラム)」について
本学では、本学学生が各国の大学生との交流を深め、国際性を涵養し、外国語運用能力を向上させる機会として、「大学間学生交流協定による短期留学プログラム」を、年間7プログラム実施しています。本プログラムは、本学と派遣先大学との大学間学生交流協定に基づき、原則として学費免除で行われ、派遣された本学学生は、交換留学生と同等の身分で受け入れられます。平成27年度は、「大学の世界展開力強化事業-ASEAN諸国等との大学間交流形成支援-「開かれたASEAN+6」による日本再発見-SENDを核とした国際連携人材育成」、JASSO奨学金(重点政策枠)および「京都大学若手研究者海外派遣事業 ジョン万プログラム」の支援を受けて行われています。