「(1)子どもたちが親の職場を見学する。(2)京都大学を公開し、広く知る機会とする。」を基本として、教職員のライフ・ワーク・バランスの一助となることを目的に、北部構内で開催する「子ども見学デー」は、今年で2回目となります。北部構内で勤務する教職員の小学生を対象に募集し、その妹弟の未就学児を含めた4歳から12歳の18名が参加しました。
今年のテーマは、「京都大学を調査せよ!」です。子どもたちが研究者となり、スタッフの引率により北部構内を調査(オリエンテーリング)し、研究報告書を完成させるというものです。親と子どもが一緒に出勤し、親が仕事で使っているパソコンから職員が編集した仕事パンフレットなどを印刷して数理解析研究所の大講演室に集合し、遠隔講義システムにより中村一也 北部構内事務部長から調査指令(ミッション)をもらい調査をスタートしました。
オリエンテーリングの調査ポイントは、(1)数理解析研究所電算機械室、(2)湯川記念館、(3)フィールド科学教育研究センター北白川試験地、(4)馬術部厩舎、(5)理学研究科物理学・宇宙物理学専攻 天体望遠鏡、(6)理学研究科地球惑星科学専攻図書室の6か所でした。
子どもたちは調査ポイントの北白川試験地では大橋健太 フィールド科学教育研究センター技術職員のほか、大学院生による日本ミツバチの説明や蜂蜜の試舐、物理学・宇宙物理学専攻では太田耕司 理学研究科教授から天体望遠鏡の仕組みなどの説明、馬術部厩舎では学生部員による馬に触れる体験、これらを通して研究報告書を完成させました。
当日は気温の高い日でしたが、子どもたちは大きい馬や巨大な天体望遠鏡に好奇心いっぱいでした。全員が無事に研究報告書を完成させ、中村事務部長から修了証が手渡されました。達成感に満ちた子どもたちの笑顔を中心に保護者の教職員、スタッフなど関係者との記念撮影のあと北部生協の協力により食堂の昼食で幕を閉じました。親の職場や大学の役割について認識が深まる良い機会となりました。
基礎物理学研究所 湯川記念館
大きなヤツデなど、色々な植物についての説明を聴く子どもたち
大学院生によるミツバチの話を聴く子どもたち
厩舎で馬と触れ合う様子
太田教授による天体望遠鏡の説明