公開日
今回の京都大学未来フォーラムは、本学文学部卒業生、NHKドラマ番組部 チーフ・プロデューサーの訓覇圭 氏を講師に迎え、百周年時計台記念館において開催しました。
「TVドラマの作りかた -プロデューサーの現場から-」と題した講演の中で、2013年に放送され大ヒットになった連続テレビ小説「あまちゃん」の第1回放送の脚本を題材に、言葉の選び方や主役の見せ方などについて、プロデューサーの目線で丁寧に解説された後、15分の放送を視聴しました。脚本の宮藤官九郎さんとの打合せで、田舎、町おこし、地元アイドル、ママもアイドルというドラマの原型が早くから決まっていたことなど、ドラマ制作の様々なエピソードが語られ、折りにふれ会場の学生達との対話を交えながらの約90分の講演は、参加者の興味が尽きずたいへんな盛会となりました。
参加者からは「セリフの中での言葉の選択や、言い回し、セリフの数など一つ一つに込められた表現上の戦略を知ってからオープニングを見たとき、表現したいものが結実するのはこういうことなのかと感じて、とても胸が熱くなりました。」、「宮藤さんの脚本家としてのすごさが、プロデューサー(制作統括)である訓覇さんの目から見た形で伝わりました。」、「被災地の映像を見せないとか、本当に被災された人達をエキストラにするとか、しっかりとした信念があってすごいなと思いました。」などの感想が寄せられました。