化学研究所は、第17回「高校生のための化学」を開催しました。「高校生のための化学」は、先端高度研究の一端から化学(広くは科学)の奥深さと醍醐味をより一層深く高校生に感じてもらうために、毎年夏に開催しているものです。
暑い日差しの中、全国各地から多数の参加者が化学研究所に集まりました。午前のプログラムでは、高谷光 化学研究所准教授が「元素周期表を眺めてみよう」と 題して講演を行い、元素や、生命の元となる分子が宇宙空間でどのようにできたのか、その仕組みについて分かりやすく説明しました。参加者は、次代を担う高校生にふさわしく、熱心にメモを取り、質問をしていました。
午後は、9研究室が提供する見学サイトに分かれ、大型研究機器やスーパーコンピュータを見学し、専門分野の説明を受け、化学実験・実習に挑戦しました。高強度のレーザーを水に通すと虹色に分光できること、高分子結晶を顕微鏡で観察し、また結晶の融点がその生成過程に依存することを勉強したりしました。いずれのサイトでも、真剣な表情で実験・実習に取り込み、白衣を着た高校生は大学院生さながらで、とても頼もしく映りました。
高谷准教授の講演の様子 | 真剣に実験に取り組む参加者 |
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