このプログラムは、2015年度京都大学国際化支援体制強化事業の支援を受けて実施したプログラムで、6ヶ月の特別聴講学生プログラムです。内容は、学生交流協定のあるベトナム・インドネシア・カンボジア・タイの大学院生を、半年間(前期)、特別聴講学生として受け入れ、その間に地球環境学舎7~12単位以上の講義科目を提供するとともに、研究室で研究指導を受けるものであります。受講した講義科目は、帰国後、当該大学の単位認定を受けることも可能で、将来におけるダブルディグリーへの進展への礎となると期待されます。
2015年度は、20名の応募者がありましたが、書類審査・遠隔面接試験を通過した8名が4月から講義受講や研究活動に従事しました。なお、その間には和歌山県田辺市における梅農家実習体験などの研修活動も含まれています。8名の出身は、ベトナム3名(フエ農林大学、ハノイ理工科大学)インドネシア4名(バンドン工科大学、ボゴール農業大学)、タイ1名(マヒドン大学)です。
2015年9月24日の発表会では、半年間の学習・研究成果を報告しました。それぞれの発表は、「植生と距離要因からみた汚染物質の減少」、「ベトナムの塩性土壌における稲作水資源と栄養管理についての研究」、「猛禽類の生態と保全(ジャワクマタカ、オオタカ、シマフクロウ、クマタカ)」、「タイ地下水のペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)とペルフルオロオクタン酸(PFOA)汚染についての研究」、「環境システムのダイナミックモデリング:森林生態系の事例研究」、「GCLコンポジット(ゼオライトとベントナイトと比較したGCL(ベントナイト)の吸収性能評価および福岡モデルの準好気性埋め立て材についての文献研究」、「バンドンの交通問題:比較研究」、「インドネシアの政治資金分析」でした。 これら発表の後、プログラム修了証授与式を行い、その後、同日実施の地球環境学舎学位授与式で学位授与者を含めたメンバーと軽食会を催しました。